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高地 エリア1 昼



この世界は美しい。


晴天を背景に滝を彩る虹を拝んでいたら
急に降り始めた雨にキャンプへの退避を強いられた。


雨宿りをしている同業者と鉢合わせる。



高地が狩猟地として発見されてから3年ほど経つだろうか。

未だに狩人達への警戒を覚えない草食動物や
昼夜を問わず短時間で顔色を変える気象が特徴的な場所だ。



数分もすれば雨上り、青空が再び広がる。

 

眼下の地形を再認識。



冗談みたいな断崖の連続で構成されている稀少な地形だ。
楯状地と呼ばれ、太古に形成された基盤岩が長い歳月を掛けて露出し
周辺には浸食によって排出された堆積物が更なる丘を形成している。

殆ど垂直に切り立つ崖は非常に高度な落差に達し
滝は落下途中で風に煽られて大部分が霧へと転じる。

 

テーブル状の台地から流れる滝の水源は頂上に蓄えられた雨水だ。
水辺では草食動物が日常的に屯している。


岩盤を通過してきた事から硬水を想像するが、飲めるのだろうか。



口当たりは非常に重い。
人間が使用する分には化粧水が丁度良いだろう。


新たなビジネスの予感を覚えつつ歩を進める。



高地の頂上を目指すルートは二つだ。

崖を這う蔦を一直線に登ってゆくか
岩盤内部を削り出した水路を潜る事になる。

 

丁度また雨が降ってきたので私は洞窟へ向かうが
途中で出会った狩人は雨を止めてくるとか意味の解らない事を言って
断崖を登って行ってしまった。


帰りは待たない。
雨宿りがてら此処までに来た細道を編集する。


クリックで拡大(1280x720)


断崖を縫う細道。
茂る草木は滝より飛散する露へ枝を伸ばす。



続きは、また今度な。



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