この世界は美しい。
一見して変哲の無い部屋や小道も
そこで物語に遭遇すれば見え方が変わるものだ。
懐古に至る歳月を費やせば尚更だな。
今日の鍋も出来が良い。
驚くほど何時もと変わらん味だ。
さて、別に此処で思い出話をしようと言う訳ではない。
年度末故にギルドから要請された事務手続きで忙殺されている最中、
同胞から久し振りの猟団集合写真を撮影してはどうかと持ち掛けられた。
外出すると桜の季節に気付く。
メゼポルタ広場の隅では花見の席が開かれていた。
団員達が待つ一角を見つけ、私も割って入る。
極長脚立でハイアングルからパシャリ。
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食事や腕相撲などで時間を過ごす。
帰路に着く頃には夜中になっていた。
メゼポルタ広場の門。
私と同じ装束が数名構えている。
立ち入る狩人に対し
当地方の狩猟許可の有無を監視する者達だ。
私もその一人なのだが、密猟者の検挙率は脅威の0%を誇る。
フリーダムは今日も平和だな。
まぁ、そんな事はどうでも良い。
幾つか点在する憩いの場所の中で
お勧めのひとつを紹介して閉めるとしよう。
比較的最近建設された祭壇だ。
岩の狭間に聳える大樹に
飾り付けられた布が枝先へと風を伝える。
続きは、また今度な。