忍者ブログ
P R

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

峡谷 エリア 昼



この世界は美しい。


地平線まで続く岩山を微かな潮風が吹き抜ける。
岩肌に鶴嘴を叩き付けると塩交じりの石片が飛散した。
 

採掘できる鉱石には海底で見られる代物が含まれる。
岩塩や貝の化石等だ。


大規模な隆起により海底から浮上した地層が
風化に因って形成された事は想像に容易い。



今回は此処、峡谷の撮影となる。

クエストの依頼書には私以外の名前もあった筈だが
定刻にキャンプで落ち合う事が出来なかったので先に出発する事にした。



念の為に廃墟となったキャンプ跡地に立ち寄る。
案の定、不審者を発見。

 

鎧の錆と太刀の苔から彼の製造された時期が伺える。
待ち合わせ場所を間違えるのも無理は無い。



まぁ、そんな事はどうでもいい。



撮影に戻ろう。

  

峡谷の場所は割と以前からギルドに認知されていたそうだが
上空から見る限りでは岩だけの痩せた大地としてしか認識されず
狩猟地として指定されたのはつい近年になってからだ。


実際は海底の特産物や
隔絶された地理で進化した動植物の素材に恵まれている。

 

地中の養分を含んで岩肌から流れ出した雨水は
岩山の狭間に穏やかな川となり
新たな浸食層を今も作り続けている。



水辺に近付くと翡翠色の水面が綺麗だ。

周辺には緑の発色を反射で促す物は乏しい為、
水自体が植物性プランクトンや藻の一種を大量に有していると考えて良いだろう。
実際、水面周辺には苔が群生している。



これらを育む養分が存在する事になるが
それは洞窟内部に理由がありそうだ。

 

紅肉色の岩肌とは対照的な翡翠色の洞窟が構える。



足元から突き出た三角錐は鍾乳石だ。
頭上にも同程度の長さの鍾乳石が見られる。


洞窟の入口だけでは規模を図るに情報が乏し過ぎるので内部へ進入するが

 

先客が鎮座していた。
 
依頼書上では奴の狩猟が目的なので、錆びた鎧が肉迫する。
此処は彼に任せて私は道中の景色を編集するとしよう。


クリックで拡大(1280x720)


遠い昔に海底で堆積した地層。
今は風と水の通り道を記録する。



続きは、また今度な。



忍者ブログ [PR]
PR