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この世界は美しい。
ギルドに申請していた撮影機器の性能向上が今年実施される予定との事。
今まで避けていた火山の撮影も困らなくなるのだろうか。
そんな期待を胸に狩りをしながら待つ。
背中の鉈は主に魚や肉を調理する為の物だ。
大きい獲物は若い連中に任せておけば良い。
さて、やってきたのは潮島だ。
多くの場合は潮の満ち引きの影響で陸上と海中が潮線を隔てる事になるが
時には日中で干潟と水没を繰り返す地帯が形成される。
それが潮間帯だ。
潮島の地理が之に該当し、周辺はマングローブに囲まれている。
マングローブは潮間帯に生息する樹木乃至森林を指すもので、
特定の植物の名前では無い。森林の種類だ。
では一般的に連想されるマングローブの木は何物かと言うと
地中や水上から根を露にした植生が特徴的なヒルギ(漂木)と呼ばれる樹木だ。
頭上に見える鮮やかな花がヒルギの花で、こいつが実を結ぶと細長い苗を形成する。
そして熟すと地面へ落下して突き刺さる。
足元を見渡すと幾つもの突起物が確認できると思うが、こいつがヒルギの苗だな。
従ってヒルギは親木の枝の範囲で広がって群生してゆく為、
苗が突き刺さらない地質を境にマングローブが途切れる。
遠方に確認できる活火山。
今は落ち着いているが、嘗ては周辺に溶岩の手を伸ばした事だろう。
浜辺を取り囲む岩が物語る。
岩地の内部には洞窟が張り巡らされ、
浜辺から続く入口からそこそこ高い崖上まで進行できる。
このまま火山まで続いているかと思いきや
途中で絶壁に阻まれてしまい、降りれば海抜0mへ直行だ。
密林とは地質が異なるものの、似たような造形が伺える。
複雑な立体構造は地下水の浸食を想像させる。
洞窟内部の崖下へ降りるには携行品が足りないので
今回は此処で引き返すとしよう。
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浅く広く続く白浜に悠然と根を張る木々。
波の満ち退きに動じない幹に根の深さを想わせる。
続きは、また今度な。