この世界は美しい。


蔭る場所から覗く光源は
それが遥か遠い場所に在っても近くに感じる。


例えば無数に拡散する木漏れ日の光柱の様に。



光を横合いから直接視認する事は出来ず、
こうして光柱が現れるのは空気中に埃や水蒸気が蔓延しているからだ。


つまり此処樹海は軽度の雲霧林でもある。


今回は霧の発生源のひとつとも呼べる小川へ行ってみよう。



樹海の友人達も一緒だ。
一夜を共にすれば自身の手足で宝探しをさせて貰える事だろう。



ベースキャンプから程無い距離にある小川。
北の巨大湖から流れてきている。



小さな滝付近は水飲み場として最適なのか、
狭い場所とは言え小型モンスターは勿論、時折大型種も姿を見せる。

 

だからキャンプ付近だからと気を抜いて肉等を焼いていると
焼き上がる頃には横合いから攫われ兼ねない。



キャンプで焼けと言われれば尤もだが。


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崖の狭間に流れ込む小川。
亜熱帯の外気に立ち昇る蒸気が雲霧林を形成する。



続きは、また今度な。