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密林 エリア9 昼



この世界は美しい。


密林の各所で過去の風景を想像すると
空には水面が、足元には魚の影が瞼の裏に浮かんでくる。

長い一枚岩の狭間は水脈の跡地だ。
水位の下降に伴って残された緩やかな土砂が木々を育んでいる。


岩の隙間が狭いほど、速い水流で削られた証だ。
水量が増して川幅が地下で広くなると水位の下降も緩やかになり
開けた空間を形成する。
 
岩肌や崖下に密集する木々。
水脈から外れた今でも雨の水路にはなるのだろう。


崖を登ったところでは池が溜まっていた。

釣りをしている狩人を発見。

外からは水の流入しているところが視認できない。
魚は生息しているので水脈は地下にありそうだ。

ここも数十年後には、登ってきた崖の様になるのだろうか。

更に歩みを奥へ進めると幹の太い木々が目立ってくる。


木々が根付いて久しいのだろう。
上を目指してゆけば更に古い樹木を観察できそうだ。


岩の間のなだらかな傾斜を登る。
 
傾斜と言っても大量に流出した土砂だ。
恐らく密林の岩山上部は木々達にとって根が張り難い環境に違いない。


倒木を潜ると開けた場所に出た。
 
ベースキャンプから随分と登ってきたが
湖周辺の木々に比べて何倍も幹が太い。
そして板根だ。


板根は土壌の流出等で根を下方に伸ばせなくなった樹木に発生する根の形状で、
幹を支える役割も果たしている。


幹を締め上げるように這っている蔦は別の植物だ。

蔦に寄生されていなければ綺麗な板根が見れたかもしれない。
歪なモニュメントと化している。


狩猟区域内では、此処より高い場所は無い。
このあたりで道中の景色を編集するとしよう。

クリックで拡大(1280x720)



岩の狭間で量と形を変え続ける土砂。
根付く植物は多くとも、長く育つ樹木は少ない。


続きは、また今度な。



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